ExcelのTRANSPOSE関数の使い方|行と列を入れ替える
この記事では、ExcelのTRANSPOSE関数の使い方についてご説明します。
TRANSPOSE関数の書式や、基本的な使い方についてご説明していますので、参考にしてみてください。
TRANSPOSE関数とは?
TRANSPOSE(トランスポーズ)関数とは、Excelで入力したデータの行と列を入れ替えることができる関数です。

例えば、画像右のデータはTRANSPOSE関数を使って、画像左の表の行と列を入れ替えて作成しています。
画像左の表の数値を変更すると、右のデータの数値にも変更が反映されます。
また、行と列を入れ替え後のデータには書式設定が引き継がれないので、必要であれば任意の書式設定をしましょう。
TRANSPOSE関数の書式
まずは、TRANSPOSE関数の書式を確認していきましょう。

TRANSPOSE関数の書式は「=TRANSPOSE(配列)」のように記述します。引数は1つのみで、行と列を入れ替えたいセル範囲を指定します。
※引数(ひきすう)とは、Excelの関数を使用する際に必要な情報です。関数が結果を返すための判断材料とイメージしましょう。関数名の後の括弧「()」内に入力します。
TRANSPOSE関数の基本的な使い方
TRANSPOSE関数の基本的な使い方は、以下の通りです。
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Excelファイルを開く
任意のExcelファイルを開きます。今回は、画像のような表を例に挙げて、TRANSPOSE関数の基本的な使い方についてご説明します。
セルを範囲選択する
セルの範囲選択をします。元の表が7行×2列なので【入れ替え後の表を配置したい任意のセル範囲(例:E2:K3)】を2行×7列で範囲選択します。
TRANSPOSE関数を入力する
TRANSPOSE関数を入力します。キーボードの【F2】キーを押すと、「選択範囲内の最初のセル(例:E2)」が編集モードになるので、『=TRANSPOSE(B2:C8)』と入力します。
Ctrl+Shift+Enterを押す
数式を確定します。【Ctrl】+【Shift】+【Enter】キーを押すと、行と列を入れ替えた表が表示されます。数値のみが表示されるので、必要であれば任意の書式設定を行いましょう。
配列の一部を変更できませんと表示された時は?
TRANSPOSE関数で作成した表のデータを削除したり、入力し直したりしようとすると、「配列の一部を変更することはできません。」というダイアログボックスが表示され変更ができません。

試しに、TRANSPOSE関数で作った表内のセルを選択し、Deleteを押します。

「Microsoft Excel」ダイアログボックスが表示されました。
「配列の一部を変更することはできません。」というメッセージが表示され、セル内のデータを削除することが出来ません。
「配列の一部を変更することはできません。」と表示された時の対処法をご紹介します。
元の表の数値を変更する
TRANSPOSE関数で作成した表のデータを変更したい場合は、元の表のデータを変更しましょう。
今回は、元の表内のデータを「100000」に変更してみます。

元の表内の「数値を変更したいセル(例:C3)」に『100000』と入力し、Enterを押します。

TRANSPOSE関数で作った表にも変更が反映されました。
データを削除して作り直す
どうしても、入れ替え後の表内のデータを変更したい場合は、全てのデータを削除してから表を作り直す必要があります。
TRANSPOSE関数で作成した表で、全てのデータを削除する方法は、以下の通りです。

Excelファイルを開きます。
①【TRANSPOSE関数で行と列を入れ替えた表内の任意のセル(例:E2)】を選択します。
②【ホーム】タブ、③【検索と選択】、④【条件を選択してジャンプ】の順に選択します。

「選択オプション」ダイアログボックスが表示されます。
①【アクティブ セルの配列】を選択し、②【OK】ボタンを押します。

「TRANSPOSE関数で作成した表」のみが選択されます。
Deleteを押します。

表内の数値を全て削除することが出来ました。
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